

自然災害などの影響で製作されなくなってた2000年前の伝統人形。長谷寺土産にも!



万葉集の故郷でもある奈良県桜井市には、出雲という地名が残っています。
桜井市出雲は出雲人形の生産地でもありました。
出雲人形とは、出雲の集落で昔から作られている素朴な人形で、そのルーツを埴輪に辿ることができます。
長谷寺や伊勢神宮へと続く伊勢街道の途上にあって、子どものお土産として参詣客に人気がありました。
出雲人形は素朴な素焼の土人形で、奈良県指定伝統的工芸品です。
やわらかい粘土を型に詰め、取り出した土の人形を丁寧に接合し、成形します。
その後1週間ほど陰干しで乾燥し、大量のもみ殻で30時間ほどかけてゆっくりと焼き上げます。
冷めたら胡粉に膠(にかわ)を混ぜた下地を塗り、再度乾燥させ泥絵具で彩色します。
桜井市出雲の集落で昔から作られている素朴な人形で長谷寺や伊勢神宮へと続く伊勢街道の途上にあって、昔から子どものお土産として参詣客に人気がありました。
その起源は古く、言い伝えでは相撲の始祖野見宿禰(のみのすくね)による土偶(のちの埴輪)が原点ともいわれています。
しかし、明治末期より交通手段が発達するにつれて街道は寂れ、また自然災害などの影響で製作する家はどんどん減っていきました。
現在では窯元は1軒...